空港から都市部への移動や、町から町への移動、大都市の迂回等に使えるのがバス、鉄道。共に、条件付で輪行が出来ます。これらの使い方を覚えておけば、短い休暇を最大限生かした自転車旅行が可能かと思います。(中国語で書かれた情報を基にしています。注意事項をお読み下さい。)
バス
本数、路線共に多く、かなり便利なのがバス。日本の高速バスとは異なり、自転車を積み込むことが出来ます。ここでは自転車輪行の受け入れ状況をバス会社別に数社紹介します。情報源は自転車旅行ガイド本「單車環島遊」と、各バス会社HPに因ります。ここで取り上げていないバス会社についても輪行を受け入れているかもしれません。何か情報お持ちの方は教えていただければ幸いです。
バスの一般情報については
台湾の高速バス事業者リンク集様
アジアバスセンター・台湾様
が非常に詳しく、便利です。私もお世話になりました。
國光(クォクァン)客運
HP上に掲載されている運行規則に因れば、輪行の条件は
・30kg以内、容積は150000cm3以内
とあります。
單車環島遊では、これに追加して
・輪行バッグに入っていること
・折りたたみ式自転車は追加費用なし。
・折りたたみ式でない自転車については、バゲッジスペースに余裕がある場合のみ利用可。かつ大人料金×0.5の追加費用が必要。
と書かれています。
過去に6回、折りたたみ式でない自転車を國光客運バスに載せていますが、追加費用を取られたことはありません。折りたたみと折りたたみでない自転車の区別がつきにくいためか、それともそもそも單車環島遊の情報が間違っているのか、乗務員が追加料金の存在を知らないのかは不明です。
ちなみに淡水河の渡し船(淡水-八里)に自転車を載せたときには、しっかり追加料金を取られました。
統聯(トンリェン)客運
運行規則に因ると
・30kg以内、容積は150000cm3以内
が条件とあります。
単車環島遊では、これに追加して
・輪行バッグに入っていること
・バゲッジスペースに余裕がある場合のみ可
・追加費用なし
と書かれています。
和欣(フーシン)客運
運行規則に自転車輪行についての規定があり、
・輪行バッグに入れれば、通常荷物として扱う事ができる。
・通常荷物の規定は30kg以内、容積は150000cm3以内。
とのことです。
墾丁→高雄路線で、一度だけ乗車拒否(バス停でバス待ちしていたにも関わらず素通りされました。手を上げて、バスに乗りたい意志は伝えたのですが。どこのバス会社だったかは忘れました。)されました。すでにバゲッジスペースが満杯だったのでしょうか?説明ぐらいしてほしかったなぁ。
鉄道
ここでは台湾の国有鉄道である臺灣鐵路管理局(略称は臺鐵/台铁)での輪行について記します。
切符の買い方のコツ等は旅行ガイドブックや台湾旅行を扱ったWebページで紹介されていますので、そちらを確認してください。(なお、筆者は臺鐵を利用したことはありますが、輪行した事はありません。ここで記した内容は、次に行く時に備えて調べた情報です。)
2011年10月追記
2011年のGWにまた台湾に行きました。そのとき実際に臺鐵で輪行しました。その内容はこちら。また、久しぶりに臺鐵HPをみると、すこし輪行のルールが変わっている模様。要注意です!
輪行方法は大きく分けて2種類、(1)輪行バックにいれる方法と、(2)入れずにそのまま列車に載せる方法があります。
(1)輪行バッグに入れる方法
列車の等級によって方法が異なります。
A、區間車、區間快、普快車(←列車等級の名称)
自転車入り輪行バッグは自席の側に置いておく必要があります。乗車車両は限定しません。この場合追加費用は掛かりません。ただし、改札をくぐる前に輪行バッグに自転車を入れ、改札を出るまで自転車を組み立ててはいけません。
B、PP 自強號(←列車等級の名称)
自転車入り輪行バッグは12両目の「自行車置放區」に置くこと。これも追加費用は掛かりません。人は、12両目の客席に座っても良いし、他の車両を利用しても良いようです。自転車放置は自分の責任において行うこと。
(2)輪行バッグに入れずにそのまま載せる方法
こちらも方法は2種類あります。
X、兩鐵環保運送列車(日本語にすればエコサイクルトレインといったところか。)を利用する場合
規定はこちら。時刻表はこちら。指定列車の最後尾車両に、人とともに自転車を載せる事ができます。自転車を載せる為の費用として、通常の旅客料金×0.5が追加でかかります。(10人以上の団体には割引もある模様。)列車出発の2時間前までに予約する必要があります(団体の場合はこの限りでない模様)。列車に載せられる人+自転車には上限(約30人+30台)があるため、予約は早いもの順です。
列車の止まる駅すべてが、自転車と共に上下車可能な駅ではなく、下の駅でのみ上下車が可能です。
・臺北運務段
基隆、八堵、七堵、汐止、南港、松山、萬華、板橋、樹林、鶯歌、桃園、中壢、埔心、楊梅、富岡、湖口、新豐、竹北、新竹
・臺中運務段
竹南、【山線:苗栗、三義、后里、豐原、臺中】、【海線:通霄、苑裡、大甲、清水、沙鹿】、彰化、員林、社頭、田中、二水
・高雄運務段
林內、斗六、斗南、大林、民雄、嘉義、新營、林鳳營、隆田、善化、新市、永康、臺南、保安、中洲、大湖、路竹、岡山、橋頭、楠梓、新左營、高雄、鳳山、九曲堂、屏東、潮州、南州、林邊、枋寮
・宜蘭運務段
瑞芳、雙溪、福隆、頭城、礁溪、宜蘭、羅東、冬山、蘇澳新、蘇澳、東澳、南澳
・花蓮運務段
和平、新城、花蓮、吉安、壽豐、鳳林、光復、瑞穗、玉里、池上、關山、臺東
Y、託送を利用する。
規定はこちら。指定されたPP自強號と快遞列車(時刻表はこちら)で託送が可能です。人と自転車は、同じ列車で目的地まで届けられるが、同じ車両に乗せられるわけではありません。費用は距離で変わります。託送窓口(行李房)に一時間前には持ち込む必要があります。扱う駅は限られている(花蓮、羅東、宜蘭、松山、臺北、桃園、中壢、新竹、苗栗、臺中、彰化、員林、嘉義、新營、臺南、高雄)ので、注意が必要です。
(1)のBで書いたPP自強号と、(2)の輪行バッグに入れずそのまま乗れる列車については兩鐵環保列車で検索できます。
バス、鉄道とともに、台湾の重要な公共交通機関である臺灣高速鐵路(略称は高鐵、いわば台北と高雄を結ぶ新幹線)や、地下鉄である捷運(MRT)についてはここでは扱いません。前者については、サイクルスポーツ2009年6月号P116~119「台湾極楽温泉ツアー」で、輪行バッグに入れた状態で輪行したとの記述があります。後者については、「台湾自転車情報! 第一回 台北-淡水(右岸) サイクリング50km(by 青蛙 @aokaeruさん)」で輪行方法を記されています。
2011年11月追記
臺鐵、高鐵、MRT、バスでの輪行について詳しく解説されています。
Taiwan In Cycles様のTaiwan Railway Administration Bicycle Policy (Full): Putting Your Bike On The Rails
わかりやすい!
台湾情報HOMEはこちら
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