基本的に、観光地個々について書くことは避けてきたのですが、日月潭の観光情報はあっても、自転車乗りの目線から書かれた情報は余り無い様に思ったので、書いてみることにしました。
まずは概要図から。湖の周りをめぐる道路を走ることとなりますが、湖の西部については、省道21号以外に、サイクリングロードが整備されているので、そちらを走ることも出来ます。
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| 現地でもらったパンフレットから |
多くの旅行者が出発点とするであろう、湖畔北部の水社から話を始めます。
水社には、立派なビジターセンターがあり、ここで地図等のパンフレットがもらえます。
そのビジターセンターの下には、自転車メーカー、ジャイアントのレンタサイクルショップがあります。
さまざまな車種を借りることが出来るようです。
また、ショップ入り口あたりに、サイクリングロードで迷いがちな場所についての情報が掲示されていますので、自転車を借りない人も、店をのぞく価値はあるかと思います。
今回は反時計周りに湖を周ることとしました。
そのジャイアントの下からサイクリングロードに入り、湖のすぐ傍に設定されたコースを走ります。しばらくすると、コンクリート打ちっぱなしの向山行政暨遊客中心が見えてきます。そこから先は自然豊かな月潭サイクリングロードになります。道幅が狭くなり、どちらかというとハイキングコースか?と思うような、勾配もあるコース(一部階段あり)に変わっていきます。道には落葉等も積もっているので、スピードを出すのは危険です。私が訪ねた季節には油桐花が雪のように道を覆っており、なかなか趣がありました。途中、コースサインのない分岐がありますが、例のジャイアントレンタサイクルショップ前の掲示を確認しておけば、心配は要りません。
月潭サイクリングロードを抜けると、湖畔の周回道路に戻ります。このあたりから先はアップダウンのある、走るのが楽しい道です。途中、いくらかの坂を登って、慈恩塔に寄りました。塔の上からは日月潭が一望できるので、せっかくならば訪れたいところです。
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| 慈恩塔の上から |
サイクリング経験のある人ならばまったく問題の無いコースですが、経験がなく、普段運動をしていない人ならば、完全な一周はしんどいかもしれません。しかし、ここは台湾。自転車に優しい土地です。湖上をはしっているボートは自転車ごと乗ることもできます。また、周回道路を走っているバスにも自転車を載せることができます。
つまり、どんな方でもサイクリングを楽しむことが出来るわけです。これほど至れり尽くせりのコースも珍しいように思います。
台北に戻り、日月潭を訪れたことを台湾の方に話したところ、「そこに一泊したか?」と訪ねられました。このとき、私は日月潭の北の埔里に宿を取っていたので、「いいえ」と答えたところ、「それでは日月潭に行ったことにはならない」と言われてしまいました。話をきくと、もっとも美しいのは、朝焼け、夕焼けの日月潭らしく、それを見ないと意味が無いとのこと。いつかもう一度日月潭を訪れようと心に決めたのでした。
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